雪の思い出
今週のお題は「雪」
今では笑い話ですが、当時は色々と修羅場だった小学校5年生の頃の思い出。
寒さが厳しい年だったが、その日は特に寒かった。
しっかり防寒をして、お弁当を持って、いつもより早く登校。
寒くても、少し眠たくても私はご機嫌だった。
何故なら、某テーマパークへの社会見学当日だったから。
山間にあるテーマパークまではバスで1時間ちょっと。
到着すると、どっさりと雪が積もっていた。
パーク内はクラスの男女各3名ずつのグループで、帰りの集合時間まで自由行動。
少しだけお小遣いも持ってきていて、その範囲なら買い物も出来る。
いつになく自由な内容に加え、グループは普段から仲の良いメンバー…積雪のせいで閉まっている施設もあったが、楽しく見学して回っていた。
パーク内の移動は徒歩。
通路は雪かきしてあったが所々凍結している上に坂道も多く、グループの女の子が疲れて具合が悪くなってしまった。
そこで予定より早くお弁当の時間にして休憩することになったのだが…食べ始めると近くの施設から香辛料のような、ハーブのような変わった匂いが…耐え切れず、場所を移すことに。
雪が積もっていない飲食可能な場所をマップで探すと、坂を下ったところにある施設が一番近そうだ。
先ほどの女の子の事を考えると、凍結している長い坂道を下るのは難しそう。
雪が積もっていても舗装されていない遊歩道の方が歩きやすいはず…と、階段を下って池の横を通る近道を行く事に。
一列に並び、近道を進んでいく。
私は列の最後尾で、具合の悪い女の子をサポートしていた。
雪に足が埋まってしまうが、慣れてしまえば滑らなくて歩きやすい!!
さっきまで転ばないよう地面ばかり見て歩いていたのだが、景色を見てお喋りする余裕まで出てきた。
あと少しで舗装された道に到着…というところで前の女の子が足を滑らせてよろけた。
危ないっ!! とその子を支えて足を踏ん張ったが…場所が悪かった。
丁度、金属製の側溝の蓋の上だったので派手に足を滑らせてしまったのだ。
視界が回り、次に激痛、息が出来なくなり、意識が遠のく…
自分に何が起こったのか、すぐには理解できなかった。
➡雪の思い出②に続く…